【湘南 豆知識】湘南エリアで夏の甲子園に出場したことのある高校は?
今年の夏の甲子園は、ひときわ盛り上がった方も多いのではないでしょうか?
宮城県代表の仙台育英高校が優勝し、史上初の「白河の関越え」を果たした第104回高校野球選手権大会。ジャイアントキリングというワードがTwitterのトレンドを席巻した、準々決勝の下関国際高校(山口県)vs大阪桐蔭高校(大阪府)の試合は、私も熱狂しました。
さて、今年の神奈川県代表校は、2年連続20回目の出場を飾った横浜高校でしたが、湘南エリアの高校も過去に何校か甲子園の切符をつかんでいるのを、ご存じでしょうか?
甲子園の興奮冷めやらぬ中、今回は神奈川県代表校の歴史についての、トリビアを皆さまにお届けします。
目次
湘南エリアからの初の出場校!湘南高校(1949年)
神奈川県代表として、横浜市以外からはじめて出場したのが、県内有数の進学校としても有名な県立湘南高校(藤沢市鵠沼)です。戦後まもない1949年(第31回大会)の出来事でした。当時の出場校は23校のみで、今とは学校の顔ぶれもガラリと変わっています。現在はMLBの サンディエゴ・パドレス で活躍するダルビッシュ有投手の出身校、東北高校が、かろうじて聞いたことがある程度でした。
初戦は、南四国代表の城東高校と戦い見事勝利。この勢いにのって、信越代表の松本市立、北関東代表の水戸商を倒し、初出場にして決勝に駒を進めました。決勝の相手は、伝統校の岐阜高校でした。湘南高校は、序盤に3点を失い、試合は追いかける展開が続きます。ところが、湘南高校はじわじわと盛り返し、ついに最終回直前の8回に勝ち越しに成功します。そのまま9回を抑え、なんと初出場にして初優勝の快挙を達成しました。実はこの優勝が、意外にも神奈川県勢として初めての優勝だったといいます。
その後の湘南高校は、春のセンバツ大会には2度出場しているものの、残念ながら夏の大会からは足が遠のいてしまっているようです。


厚い壁に阻まれ続けた半世紀(1950~1997年)
湘南高校が代表になった1949年から半世紀近くに渡って、神奈川県代表は横浜市(横浜・慶應・横浜商大)をはじめ、川崎市(法政二・桐光学園)、相模市(東海大相模)など、皆さんにもおなじみの高校が、代表に名を連ねてきました。
この間に湘南地区の高校が出場したのは、たった2回でした。藤嶺学園藤沢高校(1985年、第67回大会)と、日本大学藤沢高校(1995年、第77回大会)は、大健闘といえるでしょう。

記念大会で勝ち取った出場権!平塚学園高校(1998年)
では、最も直近で夏の大会に出場した湘南エリアの高校は、どこでしょうか?
それは、平塚学園高校(平塚市高浜台)です。平塚学園は、さかのぼること今から20数年、1998年(第80回記念大会)に出場権を勝ち取りました。
この年の大会は特別ルールが設けられ、80回を記念して、特に参加校が多く地方大会を勝ち抜くのが大変な6府県の代表枠が2つに拡大されました。対象となったのは、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫、そして我らが神奈川だったのです。
「1回負けたら終わり」という夏の大会の趣旨に沿って、出場権は、県大会の優勝校と準優勝校ではなく、2分割した大会のそれぞれの優勝校が得ることとなりました。
従って、この年の神奈川県地方大会は、変則的に東神奈川と西神奈川に分けて、トーナメントが組まれたのです。
横浜高校、東海大相模高校、桐蔭学園など(いずれも東神奈川大会に出場)、甲子園常連校が比較的固定されつつあった中、西神奈川代表として、チャンスをつかんだのが、平塚学園だったということです。
夢に見た甲子園の舞台で、彼らは、はつらつとプレイしました。
初戦は、今大会でもベスト8に入り、プロ野球の村上選手(現ヤクルトスワローズ)の活躍も記憶に新しい、熊本県代表の九州学院高校でした。乱打戦を制し、10-9で見事勝利をおさめたのです。
ちなみに、この年の東神奈川代表は、横浜高校でした。
数々の名勝負を繰り広げ、甲子園の歴史に歴史を刻み込んだ松坂大輔さん(元西武ライオンズ、ボストンレッドソックス他)を擁する、あのレジェンド世代のすぐそばで、初出場をもぎ取り果敢に勝負した平塚学園の存在があったのです。

次なる湘南エリアの代表校を夢見て
高校野球は、気づけば自然と地元の高校生を応援する、不思議な魔力があるスポーツだと思います。
次の春のセンバツ大会をかけた、秋の地方大会は早くも開始を迎えています。
未来の代表校に思いをはせながら、願わくは湘南エリアの高校が勝ち上がっていくことに希望を抱きながら、私は全力でプレーする彼らを応援していきます。

出典
ベースボール・マガジン社編「甲辞園」(2018年7月出版)
神奈川県高等野球連盟:全国高等学校野球選手権 神奈川大会 歴代優勝校等
写真素材:photoAC
※記事内のトーナメント表およびスコアは、「甲辞園」のデータを元に筆者が作成








